デジタルメディア研究所研究員・東大法学部卒業後、都庁勤務などを経てIT関係のライター、翻訳者。著書に「データベース・電子図書館の検索・活用法」(東洋経済新報社・下中直人、市川昌弘と共著)、「 ソーシャル・ウェブ入門入門 Google, mixi, ブログ…新しいWeb世界の歩き方」(技術評論社)など。個人のブログはSocial Web Rambling

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2007年10月05日

近況報告

柄にもなく、8月末から何かといそがしく、気がつけば夏休みの日記状態。

とりあえず主要事項をまとめて近況報告。

8/28(火) 知的コンテンツ・シンポジウム・知の構造化を目指して
(幕張高度ポリテクセンター)
主催 CEO協議会(理事長 綾日天彦)
『グーテンベルグ以来の革命が進行中』

綾先生は三井造船OBで東大船舶工学人脈の重鎮。ソフトウェアの生産性向上を目指してさまざまな活動を精力的にされている。今回はメディア論の観点からウェブのソーシャル化現象について私見を述べさせていただいた。幕張の「セカンドライフ」ぶりに改めて気付く。地図で見ると駅から一区画とちょっとなのだが、そのブロックがアメリカなみに大きい。

8/29(水) 中央大学公開講座・情報セキュリティー人材育成
(後楽園キャンパス)
主催・中央大学 研究開発機構
『ソーシャルウェブ:新世代インターネットの概観と社会的なリスクマネジメントへのヒント』

こちらも参加者は主として技術系の皆さん。ソーシャル・ウェブについて概観した後、各種ネット「炎上」事件の実例をあげて「社会的リスク」について解説。半分漫談。けっこう笑いをとったから成功か。

この日は幻冬舎の編集者Kさんと某プロジェクトについて打ち合わせ、つづいて糸井重里事務所の若手O君、Hさんと飲み会、と大忙し。敏腕編集者O君が元宝島なのさもありなんだが、Hさんは元吉本興業というちょっと変わりだね。話がおもしろく、最終に危うく間に合う。

9/15〜9/20 TechCrunch40取材のためサンフランシスコ出張
TechCrunch40というWeb2.0ベンチャー企業のプレゼン大会を技評の依頼で取材。

内容についてはリンク先を見ていただくとして、プレゼン20社、パネルディスかション4コマにパーティーを取材しながらリアルタイムで速報を入れる、というハードな日程が2日続いてさすがにぐったり。

いちばん壮観だったのはYahoo!の共同ファウンダー、デビッド・ファイロ、YouTubeの共同ファウンダー、チャド・ハーレー、最初のブラウザMosaicの開発者でNetscapeの元CTO、マーク・アンドリーセン、Googleへのベンチャー投資家、マイケル・モリッツというシリコンバレーのスーパースター4人が壇上に並んでのパネル。

tc40_filo_etc.jpg
左からファイロ、ハーレー、アンドリーセン、モリッツ

日本ではいちばん知られていないマイケル・モリッツでもGoogleの株式公開で3千億円の財産を作った。全員の資産は計算するのもばかばかしくなるが、軽く1兆円を超えているはず。

技評・滑川速報レポート

NBOnlineの市村佐登美氏のレポート

韓国からは2社も参加していたのに日本からは1社もなし。jig.jpの福原氏が2500ドルの高額チケットを買って来場していて、来年は参加したいと言っていたのが心強かった。それにしてもこれでは本当に「ガラパゴス鎖国」
状態だ。微力ながら、何かできないものかと考え中。

サイボウズの秋元氏、朝日新聞の桧山氏がそれぞれ速報取材レポートを書いているのであわせてご覧いただきたい。
未来のグーグル目指せ 米ウェブ業界がイベント(asahi.com)

サイボウズ・ラボ秋元裕樹氏の現地レポート(BroadbandWatch)

本家・TechCrunch日本語版、会場ライブブログ

10/2〜10/3 CEATEC取材、CrunchGear編集長をゴールデン街に案内
CEATEC 2007を文字通り駆け足で見て歩く。残念ながらコレだ!というようなインパクトのある出展なし。いずれも小改良の印象。わざわざアメリカから取材に来たJohn Biggsも同意見。

JohnはGizmodo(本家)を大ブログに育てた敏腕ブロガーだ。現在はTechCrunchの姉妹ブログCrunchGearの編集長。ハンサムでもの静かなニューヨーカー。初対面だが、共通の話題があると話が尽きない。

幕張ニューオータニに宿をとってしまったのが失敗でまわりに何もない、とこぼすので新宿ゴールデン街に案内。慶應の博士課程に在学中でベンチャーを準備中のドイツ人Totoさん、イタリア人ブロガー、技評の和田副編も合流して、フランス語のできる名物ママがやってるジュテという店へ。クェンティン・タランティーノのサインがあったりしてウケる。

記念写真をママに撮ってもらったのでJohnに送ったらCrunchGearにでかく載せてくれた。
Meet Umihiko Namekawa

Johnを幕張行き電車に乗せるのをTotoさんが引き受けてくれたのでなんとか最終に間に合う。帰宅後明け方までTechCrunchの翻訳。

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