2007年08月11日
橘川幸夫、糸井さんと懇談8月10日、午後、橘川幸夫が東京糸井事務所を訪問、糸井重里さんと数時間にわたって懇談した。写真は糸井事務所の会議室で糸井さんの登場を待っているところ。糸井さんがお見えになってからは話に夢中で写真を撮るのを完璧に忘れた。新米ブロガーはこういうことをやってしまうので困る。反省。
横じまポロシャツの橘川の左が電通の田中さん、スーツの背中が日経BPの藤田さん、ユニークな髪型がGAOの照井くん。橘川の親しくしている皆さんで世紀のイベントwをリングサイドで見学しようとお見えになった。藤田さん、田中さんとは初対面。(今後ともよろしくお願いします。)照井くんは滑川も旧知。15年くら前に六本木の路上ですれちがって以来の再会。
糸井さん、日経BPの山中さんと鼎談実は糸井さんが「ソーシャル・ウェブ入門」を読んで面白がってくださり、7月に糸井さん、日経BPの山中さんと鼎談をさせていただいた。(内容は「ほぼ日」と「日経NBOnline」で8月末に掲載の予定らしい。楽しみ)。その後の雑談でなぜか橘川幸夫の話で盛り上がり、糸井さんが「これだけよく名前聞く人も珍しいけど、まだ会ったことないな〜」と言われた。そのあたりがきっかけで、今回の顔合わせとなったもの。
懇談は主に橘川節による橘川の自己紹介。学園紛争、ロッキングオンから始る一代記から、最近かかわっている教育関係のプロジェクト(橘川用語では「運動」)まで一気に語った。糸井さんもだいぶおもしろがっておられた、と思う。
橘川が大学紛争時代に大学側を「糾弾」する集会に出たとき、ある教授が「きみらはぼくらが悪い、悪いというが、それじゃ何が正しいのか言ってみたまえ!」と切り返してきたのにショックを受けたのが思想的出発点、と披露。
糸井さんは橘川より少し年上だが、やはり紛争世代で、体育館か何かで開かれた糾弾集会に出ていたら、機動隊が来るぞ、と情報が伝わってきた。学生たちはドアの前にせっせと椅子を積み上げてバリケードを作り、さーこい、と抵抗を試みた。ところが、機動隊はバリケードには目もくれず、大槌一閃、ドカンと壁に穴を開けてなだれこんできて、あっというまに「全員検挙」となった。糸井さんはこれで「本職はやっぱり真剣なんだ」と目を開かされた、という。
その後ロッキングオンの話から矢沢永吉氏が渋谷陽一を高く買っている、という話になり、糸井さんは「〔大学生が好んだソフィスティケートされたロックに対して〕えーちゃんのロックは大槌だったんだな」と評された。何に感心するか、それぞれに人格のにじんだエピソードだ。ちなみに私自身はというと、たぶん「大槌」に感心する派だと思う。
それやこれや、たいへん楽しい夕べであった。
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