デジタルメディア研究所研究員・東大法学部卒業後、都庁勤務などを経てIT関係のライター、翻訳者。著書に「データベース・電子図書館の検索・活用法」(東洋経済新報社・下中直人、市川昌弘と共著)、「 ソーシャル・ウェブ入門入門 Google, mixi, ブログ…新しいWeb世界の歩き方」(技術評論社)など。個人のブログはSocial Web Rambling

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2007年08月01日

ひさびさにシリコンバレー訪問

デメ研にお邪魔してブログを書かせていただくことになりました。よろしく。


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先週はひさびさにサンフランシスコからシリコンバレーあたりを走り回ってきた。左の写真はあのリンデンラボの玄関のプラックだ。場所はエンバーカデロとフィッシャーマンズ・ウォーフの中間、海岸から一二本奥に入った殺風景な裏通り。あたりにはさびれたカフェやら暗い中庭にボロトラックが出入るするなんかの会社やらが並んでいる。

リンデンラボの名前の由来は最初にオフィスを構えたのがリンデン・ストリートだったから、というあっけないものだが、たしかリンデンストリートのあるのもこんな感じの地区だったような。これだけ騒がれる存在になってもシリコンバレーのガラスと新建材のオフィスに入らないのはフィリップ・ローズデールの趣味というか信念だ。

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インターナショナル・マーケティング担当副社長のGinsu Yoon氏にロングインタビュー。会議室は表に面した中2階の天井の高い部屋で、表から見える煉瓦の壁がむき出し。

Yoon氏とのインタビューでは、まず最近のSecond Lifeへの「逆風」について尋ねてみた。Yoon氏は「Second Lifeは新たなウェブそのものであり、ポルノ、カジノ、いやがらせ、著作権侵害などセンセーショナルに取り上げられている問題はすべてウェブでも起きたこと。Second Lifeで起きていること、おきなかったことについて、リンデンラボを非難するのは、ウェブ上の問題についてマイクロソフトやGoogleを避難するのが筋違いなのと同じ」と力説。

もちろんこれは正しいのだが、ウェブには無数の参加者がサーバーを設置して運営しているのに対してSecond Lifeのサーバを運営しているのは今のところLinden Labだけ。Linden Labへの「きちんと運営しろ」という圧力をかわす意味でもSecond Lifeサーバをオープン化して、誰でも独自のSecond Lifeを運営できるようになることがますます必要となる。

余談だが、十数年ぶりのシリコンバレーでいちばん変わっていたのが、車のスピードが上がっていたこと。昔は「さすがカリフォルニア、ちんたらしてるな〜」というらくちん運転だったのが、今回行ってみたらフリーウェイはみな80マイルくらいでばんばん飛ばしている。道が荒れてるので車が左右に流され、なかなか気が抜けない。あと、右ハンドルでいちばん慣れにくいのがウィンカーが左側にあること。ついワイパーを動かしてしまって慌てる。

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