デジタルメディア研究所研究員・東大法学部卒業後、都庁勤務などを経てIT関係のライター、翻訳者。著書に「データベース・電子図書館の検索・活用法」(東洋経済新報社・下中直人、市川昌弘と共著)、「 ソーシャル・ウェブ入門入門 Google, mixi, ブログ…新しいWeb世界の歩き方」(技術評論社)など。個人のブログはSocial Web Rambling

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Movable Type 3.2-ja-2

2007年08月22日

3Dバーチャルワールドは必ず来る

Second Lifeバブルのバッシングがだんだん勢いづいてきた。もちろんSecond Lifeをタネに土地建物を転がして短期的にひともうけを考えていた向きには逆風だ。しかしSeocnd Lifeの周辺で起きたバブルとLinden Labの経営はく別のもの。Linden LabにとってPR目的で進出してきた企業からのサーバ維持費の収入がすべてなくなってもさして大きな打撃にはならない。さらに言えば、Linden Labの経営がどうなろうと3Dウェブの時代は近い将来必ず来る。

ハードウェアの敷居が高いというがVistaが動くレベルのパソコンならSecond Lifeは普通に動く。いずれにせよパソコンのハードの進歩がいきなり止まるはずはない。時間が解決する典型的な例だ。

1サーバあたりのクライアント(ユーザー)の収容能力が低いという問題も別に決定的な障害ではない。

1サーバに50人しか入れないからダメだというのは、「この部屋は50人しか入れないから使い道がない」と言っているのと同じ。その他の批判もつまるところ、パソコンやウェブが登場したときの「こんなものは使えない」論の蒸し返しに過ぎない。

自動車が登場したときも鉄道と比較して「こんなものはオモチャだ、なぜなら」という議論が長く続いたし、それを言うなら鉄道が登場したときには馬車と比べて「こんなオモチャは」とやっていた老人がいたに違いない。

(つづく)

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